【区分】  : イベント
【活動日】: 2004年12月12日
【時間】  : 10時〜16時
【場所】  : 横浜ラポール
【件名】  : パソコンボランティア・カンファレンス2004 KANAGAWA(2日目)
【報告者】: 秋吉敏子
【参加者】: 岩渕  岡本  近藤  櫻井  増田  杉田&ガイド
 
【内容】: 特別セミナー2題(2日目)

[1]「障害のある人が安全にVDT作業を行うための基礎知識」 講師 垰田 和史

    ITの普及発展は障害者の社会参加の機会を拡大し、作業所や自宅で長時間業務を
    行っている者が多い。しかしながら、厚労省が示している労働衛生管理ガイドラインでは、
    多様な障害の種類・程度等への対応に不十分な状況である。

    健常者は二次障害に至る以前に自覚症状をもつので、局所運動をしたり作業を中止する
    という行動をとり得るが、例えば、麻痺の場合には痛みを自覚できず二次障害につながる
    危険があり、留意すべきである。

    留意点としては、
    1.画面を見・聞く(→目・耳・頚部・頸椎の負担)
    2.キーボード・マウス操作(→手指・肘・腕・肩の疲労)
    3.椅子に座る(→腰・下肢・座面・体位・体幹への影響)
    4.長時間の神経集中(→神経疲労・ストレス)
    5.大きな力は不要(→  長時間の無理がきく)をあげ
    実施例報告の工夫では、 
    綿布団
    発泡スチロール
    粘着テープ等を使用されていた。

    (1)肘と手掌を水平位に→  チェアアーム・トラックボール等で高さの改善
    (2)体幹の曲げ・ねじれを考慮した安定体位→  側わんからも支持固定する
    (3)下半身の安定→  椅子の高さ・形・足台・太もも・ふくらはぎ部の安定を
        座布団の形・材質で改善。椅子に机を合わせる等々が紹介された。

    現状では、補助具の開発・特にオフィス用車椅子の開発が必要であり、職種連携による
    研究が重要であると強調された。

[2] 二次障害の防止と機能性の向上のためのシーティング
    −疲れ、変形、褥瘡を防止して働くために−  講師  山崎  康広 

    氏は自身が下半身麻痺であり車椅子を使用しており、過去には、褥瘡の再発に悩み、
    米国のシーティング(車椅子使用時の姿勢管理)プログラムで解決した。

    今は資格を取得し、シーティングスペシャリストとして活動している。
    シーティングによる姿勢改善は可動・非可動を把握して空気入り、ウレタン、ジェル等の
    座布・背布等を用いて安定位を作るとし、実際にサポートした具体的な褥瘡予防の工夫が
    示された。そして、我が国に普及させるには制度に組み込むことが近道であるが、それが
    とても困難な状況にあるとも語られた。

【決定事項】:
   /
【課題】:
   /
【感想】:
  初めての参加でしたが、みなさんが話されることには合点がいったり、
新たな発想を呼び起こされたりと有益な1日でした。参加の機会をいただいて
ありがとうございました。岡本さんの報告を読んで気になっていながら今日に
なりました。

 内容を削って削ってまとめました。講演要旨の10分の1でも届けば
荷が下ろせるかと思っています。特別セミナーの報告は省略です。

 ─────────────────────────────
 20050107
 20050201