【区分  】: 肢体講座
【活動日】: 2005年8月27日 土曜日
【時間  】: 13時30分〜16時30分
【場所  】: クラッセ川越
【件名  】: 高齢者・障害者にやさしいパソコンセミナー2005
【報告者】: 太田 広志
【参加者】: 全30名
            川越当日受付者 4名(内1名途中で帰宅・高齢者のパソコンの入門と間違える)
            小江戸川越街づくりの会 3名(酒井さん含む)
            坂戸当日受付者 12名(町田さんの紹介者・長崎県からの人も参加)
            坂戸パソボラ会員 11名

【内容】:
[はじめに]
    *開会あいさつ (岩渕)    13時30分〜13時40分
     高齢者や障害者がパソコンを利用しやすいようにできる。
     普通のパソコン講習会ではやらないことをやる。

[セミナー1]機器前のこと、共用品の活用、主な機器の紹介(櫻井)
           13時40分〜14時40分

    1.高齢者・障害者といっても一人一人違うので個別に対応する必要性
    2.ソフトや機器に人をあわせるのではなく、人やニーズに機器やソフトを合わせる
        *ノートパソコンの電源をつけたときに、自分の見やすいところに移動したり
         キーボードを自分が使いやすいようにする
        *キーボードを打つときは、手首が後ろにそらないようにするなどの工夫する

    3.画面拡大、ショートカットキーやなど特別な道具を導入する以前のこと
        *Windowsをマウスだけで操作しないで、キーボードを使うようにするだけでも、
         マウスのポインタを操作しなくてよく、楽になることもある
        *Windowsなどには、特別な機器を使わなくても、画面の文字を大きくしたり、
         複数のキーを同時に押さなくても、順番で押すだけで、同時に押したのと
         同様の操作をできる。

    4.ペンタブレットやトラックボールなど「共用品」の活用
        *共用品とは、健常者でも障害者でも使いやすいもの
        *福祉機器を購入する場合は、価格が高いことがあるが、
         共用品は、大量生産できるため価格が安くなる。
         (福祉機器は購入時に補助があることもある)

    5.専門的な機関や人とのつながりの必要性、
        公的なサポートやボランティアの活用など(家族へのサポートも含めて)
        *理学療法士、作業療法士などに相談するできる場合はよいが、
         そうでないかたは、リハビリセンターに相談することもできる。
         まずは、そのような窓口があることをしっていることが必要

    6.質疑・応答

[セミナー2]パソコンボランティアからの発想(町田)
          14時50分〜15時30分

   1.「できクリック。」の紹介と体験
        *クリックするときに、力が入ってしまったり、マウスばかり見てしまうと、
         クリックしたときにマウスのポインタがずれてしまう
        *マウスは、移動だけにして、クリックするときは、
         ポインタをその場にとめておくことで自動的にするようにできる
        *「できクリック。」を使った、クリック、ダブルクリックなどを体験

   2.「できフォーカス。」の紹介と体験
        *Windowsでは、どこを選んでいるかの表示が、点線で表示されているだけなど、
         わかりにくい場合がある
        *いまフォーカスしている(注目している)ところがどこかを見やすくできる
        *「できフォーカス」で、どこにフォーカスしているかを表示する体験

   3.「できシリーズ」の紹介
        *会場の受講生も参加して、前方のスクリーンで次の3つを紹介
         (1)スイッチ3つと「できマウス。」(無線)と「できTab。」を使って、
            ドラえもんのゲームを3人で楽しむ。
         (2)スイッチ1つと「できマウス。」(無線)と「できTab。」を使って、
            マウスカーソルを動かせる
         (3)スイッチ1つと「できマウス。」(無線)と「できTab。」を使って、
            教育用のソフトを利用できる
            (スイッチと対応させて、声がいれられるので、楽しく利用できる)

   4.「できマウス。」とその仲間たちが生まれるきっかけ、育っていく経過
        *上肢障害のあるかたがゲームパッド(プレステのコントローラと同じ)で
         パソコンを操作しようと考える
        *パソコンでのゲームパッド用のソフトがあり、作者に改良をお願いする
        *作者が改良してくれたソフトを使って、ゲームパッドで
         パソコンを操作できるようになった
        *ゲームパッドが壊れたので、自作するようになった
        *「できマウス。」プロジェクトと「プロジェクト」とつけたのは、
         利用者の声や、さまざまな協力者があり、一人じゃないなと思ったから。


[質問タイム + 体験タイム]15時30分〜16時20分

   1.セミナーに関する質問と応答タイム
       Q.ユニバーサル・デザインと共用品について
       A.****補足お願いします****

       Q.「できシリーズ」はホームページからダウンロードできますか?
       A.「できクリック。」と「できフォーカス。」は無料でできる。
          使って気に入ってくれれば、カンパをお願いします!

       コメント.
         町田さんに会いに、九州からきました。
         パソコンの電源を入れる「できパワーforPC。」は画期的です。

   2.コーナーに分かれて、機器の体験をしてもらう

      「キーガード」
          キーボード付き、キーガード。
          不随意運動があっても、狙ったキーが打てる。
          キーボードの上に手を浮かせなくてもよいので、疲れない。
      「小型キーボード」
          50音順にならんだ、キーガードつきのキーボード。
          不随意運動があっても、狙ったキーが打てる。
          小さいので、腕を大きく動かさなくても文字が打てる。

      「らくらくマウス」
          ボタン・ジョイスティックでマウスの代わりをする。
          ボタン、ジョイスティックなので、不随意運動があっても
          操作できる。
          ポインタの移動の早さもボタンで切り替えられる。
          ダブルクリックやドラッグもボタンでできる。
          キーガードもついている。
      「トラックボール」
          ボールを転がすマウスを逆にした感じ。
          マウスのように、机の上を大きく動かさなくてよい。

[おわりに]
    *閉会あいさつ(岩渕)
     9月11日には、パソボラ養成講座を開きますので、ぜひ来てください。
     坂戸パソボラでは、フォロー講座、勉強会をしているので、気軽にきてください

    *事務連絡(稲川)
     写真をとりましたので、もしホームページに載せてほしくないなどの
     希望がありましたら、いってください。

【決定事項】:
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【課題】:
/

【感想】:
     高齢者・障害者にやさしいパソコンセミナー2005 というタイトルから、
     パソコン操作の入門だとの期待しているかたがいた。
     そのようなかたには、すこし期待とずれた内容になってしまったと思う。

     一方で、これまでにしらなかったことを知れて、よかったという声もありほっとした。