【区分】  : 視覚講座
【活動日】: 2005年8月21日 日曜日
【時間】  : 10時〜16時
【場所】  : デイケア鶴ヶ島
【件名】  : 2005年度視覚講座 体験講座 8月コース 2日目
【報告者】: 太田 広志
【参加者】: 合計19名(受講生8名、講師・サポーター8名)
            受講生 :
            埼視会 アイネット 鶴ヶ島パソボラ  春日部パソボラ(ITSC)  一般

            講師・サポーター :
            鶴ヶ島パソボラ
                野口
            坂戸パソボラ
                秋吉  稲川  岩渕  太田  岡本  酒井  山道  横須賀

【内容】:
[昨日のおさらい](講師:岩渕)
 
[埼玉県の障害者情報バリアフリー制度]
 

[第三章 インターネット] (講師:太田)
 1. インターネットの経験者はどのように使っているか?
    いままでラジオで、前の日の野球の結果が流れるのを待たなければいけなかったが、
    いつでも、インターネットで自分が見たいときに見られるようになった。
 2. ブラウザをつかってのインターネットの閲覧
    ここではInternet Explorerを使うが、読み上げのためのより良いソフトはある。
    ホームページリーダーなどを使うと使いやすい。
 3. インターネットの検索
    インターネットには大量の情報があるので、自分の知りたい情報を
    見つけだす必要がある。
    そこで、今回はgoogleという検索システムを使って検索する。
 4. ◇コメント
    検索するときに、いらない情報が多かったり、ほしい情報がなかったりする。
    検索するときには、キーワードでどのように絞り込むかが難しいので、
    いろいろ試してみるとよい。

[付録 デイジーの紹介](岡本)
 1. デイジーの紹介
    デイジーは、音声録音・再生の国際標準規格。
    いままでテープなどでは、かさばったり、操作が不便だったりした。
    たとえば、1冊の本で14本のテープなど。

    デイジーにすると1冊の本が1枚のCDに入ってしまうこともあり、場所をとらない。
    また、第3章、第2節から再生という指定や、45ページから再生という指定など、
    途中を飛ばして聞けるので便利。
    カナリアと坂戸パソボラで協力して、今回の講座のデイジー版を作っている。

    さらに、全国のパソボラの経験などをもとにした、インターネット入門も
    あるので、利用や購入したい場合は、岡本まで。
 2. デイジーのデモ
    デイジーのデモをした。
    プレックストークというデイジー機器の説明と、実際の読み上げを実演。

[第四章 メール] (講師:酒井) (助手:太田)
 1. メールの概要
    郵便の手紙との比較。メールを郵便の手紙にたとえてみると理解しやすい。
    郵便の手紙とメールは、郵便局にいかなくてもいいことや、
    ほかの人に読んでもらわなくてよいことが大きな特徴。
 2. MMメール
    ここでは、MMメールというメールソフトを使う。
 3. 受信
    事前に準備したメールを受信し、受信の仕方を理解する。
    助手があらかじめ送信しておいたメールを受信する。
 4. 返信
    受信したメールに返事をだす。
    メールを送ってきた人に返事をだすので、
    最初は、このようにするとメールアドレスの入力間違えがなく確実。
    メールを返信して、助手が返事を書き、
    メールのやり取りができることを確認する。
 5. 新規作成
    メールアドレスをゼロから作成する。
    本文、件名、アドレスを入力する。
    アドレスなどを入力したときは上矢印を押して入力した文字を確認して、
    間違えないようにする。
 質問と回答
    Q.MMメールで添付ファイルは利用できる?
    A.体験はしないが、利用可能。
      写真や、メールをできる。
    Q.絵文字・顔文字は利用できる?
    A.絵文字などで、機種依存文字は使わないほうがよい。
      顔文字はPC-Talkerで読み上げられるものがある。
      顔文字がないと理解できないようなメールはよくない。

    Q.メールのウィルスはMMメールでは大丈夫ですか?
    A.アウトルックを狙ったメールは問題ないが、
      Windowsに悪さをする場合は、防げません。

    Q.記号がいっぱいあると、耳にうるさい。
      読ませないことができるのか?
    A.できる。PC-Talkerの設定でできる。
      メールの署名などは、なるべくシンプルにしたらいいですね。

[2日間の感想]
  ●受講生の感想
   *メール書くのに夢中でした。

   *2日間、初体験の方がすごい上達していてびっくりでした。
    本人の努力もありますが、サポータもすごいと思います。
    早くそのようなサポートになれるようにがんばりたいです。

   *パソコンとお付き合いして、短いです。
    みなさんキーボード見ないでよくできるなと感心しいます。
    私の知り合いの知的障害者のかたで、いま活用しているのはゲームだけです。
    もっと、ゆっくりサポートできれば、ほかのこともできるかもしれないと思います。

   *キーの名前を覚えるのが必死です。
    何を書いていたのかを忘れてしまう。
    なので、戻って確かめることを覚えました。
    点字をはじめて15年で、
    いまパソコンを使って、「普通の字(点字ではなく)」を打っていて、
    普通の字が書けるようになるのかな と思いました。
    点字にはない、句読点などと漢字の使い方をこれをやりたいですね。
    新しい友達ができた気がします。

   *いままでマウスカーソルでやっていました。
    矢印キーで操作できるので感心しました。

   *今回のは入門なので、
    コミュニケーションの道具として利用できるようになってもらえればとおもいます。
    文字だけでは、すべてを理解してもらえるということではないですが、
    使えるようになるとある程度は使えます。限界はありますので万能ではありません。

  ●講師・サポーターの感想
   *デイジーの説明をしっかりできるように、誰か教えてください。
    講座にも参加したいです。

   *はじめてゆっくり参加しました。準備などで雑用が多かったので。
    遠くのところから、いらした方もいて、つながりが増えました。
    パソボラ入会もありよかったです。
    デイケア鶴ヶ島という会場でやったが、
    このようにととのった環境が坂戸や他の場所にもっとあればと思います。

   *公共の施設で、このように環境が整っていればよいですね。
    市民のためのパソコン講座があるので、
    視覚障害者の講座があってしかるべきですね。
    声を出し続けていき、行政に届かせるといいですね。選挙中ですしね。

【決定事項】:
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【課題】:
/

【感想】:
    7月の講座、8月の講座の4回が終了し、振り返ると、ほとんどの人が楽しく
    講座を終わることができて、とてもよかったと思う。
    そして、パソコンを体験して、興味を持ってもらえたことがあったので、
    続けてもらえればと思う。