【区分  】: サポート
【活動日】: 2005年10月7日(金)
【時間  】: 午後2時30分〜午後4時
【場所  】: 依頼者宅
【件名  】: O.Nさんの入力の方法を決定
【報告者】: 須田
【参加者】: 町田、須田

【内容】:
 前回からの課題を引き継ぎ、入力スイッチの説明と試作品の紹介をした。
今回で入力支援ソフトの紹介をひととおり終えたので、どの入力支援ソフトを使うかを決定する。

 O.Nさん宅に着くと、ちょうど訪問看護師さんの訪問時間が終わるところだった。
入れ違いにサポートをはじめた。サポートをはじめる前に、現状復帰できるようにテーブルの上の
配置を確認しておき、机の上のものを移動させてからノートパソコンを広げた。
出勤前の息子さんが0.Nさんの姿勢を整えてくれたので、PCカードを探しておいてもらうようお願いした。
(サポート時は家族の同席なし。)


        (町田)
            O.Nさんのテーブルの上に置いてあるものの定位置を写真に納めた。
            O.Nさんにとっては、少しの位置ズレでも大変。この写真を記録ノートに貼り、
            サポート終了時に参考にして、テーブルの上を元に戻すようにしたい。

前回のサポートで、平らで薄い形のスイッチが適合性ありと判断できたので、町田さん作成の試作品を
持参した。ケースの上に手のひらを置き、人差し指を触れる、または、触れていた指を上げる、などの
動作でスイッチオンが可能。O.Nさんの場合は、左右とも、人差し指をあげる動作ならスムーズなので、
スイッチの上に置いた指が離れた瞬間をスイッチオンに設定することを提案。
試作品なので配線等は繋がっていないため、実際の使い勝手は次回以降に。

入力支援ソフト「オペレートナビ」の紹介をした。
アプリケーションに合わせて適切な文字盤面に切り替わるので、文字入力以外のインターネット閲覧等
にも便利。専用スイッチが必要で、費用もかかるが、無料体験版を一ヶ月利用できる。

オペレートナビを使って実際に文字入力をしてみた。できマウスでお馴染みのフィルムケースのスイッチを
斜めに支えて、人差し指で押してもらう。指の圧が弱くても、このボタンなら押すことができた。ただし、
手首をそらせることになるので、やはり平らなスイッチが適当と思われた。

メモ帳を起動し、文字を入力した。スイッチを押すタイミングが合わなかったが、シンクロ速度を遅くして、
2秒に設定すると、スムーズに操作できた。O.Nさんは、手紙、メール、日記帳などを利用したいと希望されている。

        (町田)
            "シンクロ速度を遅くして"は、スキャン速度を遅くしてが一般的かな。

パソコン以外の情報として、意思疎通のための視線コミュニケーションボードを紹介した。

        (町田)
            視線コミュニケーションボードとは、別名透明文字板
            http://www.kokoroweb.org/cgi-bin/kokoro/exec.cgi?file=item&id=1240

入力支援ソフトやスイッチ仕様などの方針が決まり、90分経過したので今回のサポートは終了。
書類ケース、小物、鏡、電話、湯飲み茶わんなど、を元の状態に戻し、次回のサポート日時を確認する。 
サポート記録ノートに記帳。

【決定事項】:
 入力は、町田さん作成の試作スイッチを使う。

        (町田)
            自作スイッチも候補だが、スイッチのどこに触れてもONになる
            ジェリービーンスイッチも考えております。

入力支援ソフト「オペレートナビ」の体験版を使う。
次回のサポートは、10月17日(月)午後2時30分から一時間程度。

【課題】:
 緊急事態が発生した場合は、まずは長女の方に連絡をする。かかりつけ医は関越病院。
それぞれの電話番号を分かるところに書いておいてもらうようお願いした。

        (町田)
            ケアマネージャさんの連絡先も聞いたが、変更予定があるかも知れないので、
            待って欲しいとのことだった。

             オペナビには、スイッチをONにして動作する場合と、OFFで動作する場合を
            設定で切り替えて使うことができる。しかし、OFFで動作の場合、ONになって
            いる時間制限設定があるため、単純には使用できない。

            オペナビで注意が必要なのは、USBスイッチボックスがスタンバイや休止モードから
            復帰できない点もある。ノートの蓋をしめたらスタンバイや休止になるようにして
            いても、オペナビが起動した状態では、スタンバイや休止にはならない。

            また、最近のパソコンは、USBコネクタが多数備わっている。
            スイッチボックスがUSBコネクタの別の位置に挿入すると、ドライバーを
            要求するウイザードが表示されてしまう。
            「できマウス。」では、この辺は、処理しているので、スイッチボックスの
            ファームウェアの変更で改善できるアドバイスをテクノツール様にお伝え
            したので、近日、改善されるだろう。

【感想】:
  10月7日のサポートの様子をアップしました。ご覧ください。

  http://masako-s.web.infoseek.co.jp/psv/051007_on.html

なお、写真撮影・掲載(Web上も含めて)については、ご本人から了承を得ています。

・町田さん、補足をよろしくお願いします。

        (町田)
            座る位置を移動する場合、介助の達人の須田さんは、慣れたもので、本人の腕を組ませ、
            脇の下から両腕を入れ、組んだ手を持って座る体の位置をずらした。須田さんのような
            メンバーが会員にいるので、計画的に企画して、このあたりの勉強ができたらと思った。

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20051010