【区分】  : イベント
【活動日】: 2005年9月11日 日曜日
【時間】  : 10時〜16時10分
【場所】  : 坂戸ボランティア・ビューロー
【件名】  : 肢体障害者のためのパソボラ養成講座 第二回 「障害の理解と支援の実際」
【報告者】: 太田 広志
【参加者】: 全18名
            受講生 : 
                上坂緑  小野光子  工藤孝子  茂野仁  廣田節子
            ゲスト講師 : 
                湧坂康広
            パソボラ会員 : 
                秋吉  稲川  岩渕  太田  大山  岡本  近藤(優)  櫻井  佐東  菅原  須田  町田

【内容】:

[0.]はじめに  10時00分から10時20分
  開会あいさつ(岩渕)
  自己紹介

[1.]セミナー「障害の理解と障害別の配慮について」(櫻井)10時20分から11時10分
    (1)障害と障害者
       英語では、a person with disability という。
       日本語では、「障害」が先だが、英語では人間が先。
       障害とは、故障が元で、不自由が生じること。
    (2)肢体不自由とは
       事故や、先天性、進行性などの原因により、手足が動かしづらい状態。
    (3)情報のデジタル化と障害者
       パソコンを使うことで、インターネットでコミュニケーションできる。
    (4)障害者への支援
       ニーズを聞くことが大切。
       いろいろな福祉の制度があるので、利用できるものは利用したい。
       ボランティア、民間の有料サポートなどいろいろある。

   【コメント】
        パソコンを知っている人は、詳しくなんでも教えてあげてしまう。
        よく理解できている人が、うまくサポートできるとは限らない。

        サポートをするのは複数でいく。
        ベテランさんと、ブレーキをかけること。
        はじめての人にもわかるようにするなど。
        わからないことに自信をもって。


[2.]さまざまな入力ソフト・入力機器の紹介+体験
    11時20分から12時30分、13時30分から13時50分(できマウス)
     (1)音声入力(岩渕)
        肢体が不自由なかたが、手足を動かさずに、文字を入力したり、
        パソコンを操作したりできる。
        自分に合うように設定すると、かなり使える。
     (2)仮想キーボード(稲川)
        IMEやATOKなどの日本語に変換するプログラムについてくることが多い。
        マウスなどを使って、文字の入力ができる。
        画面の上で操作するので、視線の移動が少なくてすむという利点がある。
     (3)ピート(太田)
        仮想キーボードと同様に、画面の上で文字を入力する。
        少し文字を入れるだけで、次に入力する文字を予測して、
        どんどん文章をつくることができる。
        マウス、キーボード、スイッチでのスキャンなど、いろいろな方法で
        入力できる。
     (4)できマウス(町田)(午後)
        スイッチで、操作ができるもの。
        ここでは、できチョンツーや、できカーソルなどを使って、
        マウスポインタの操作ができることをデモ。

    【コメント】
        スイッチでできるといっても、
        スイッチでなんでもしようとしないほうがよい。
        緊張することもあるので、工夫が必要になる。
        いろいろな手段のなかから、もっともいいものを選ぶべき。


        ホームページを見たが、できフォーカスがわからなかった。
        できマウス。のページにいろいろある。
        他のソフトのリンク集もある。


[3.]体験(午前中説明を受けたものの中から)13時50分から14時20分

[4.]相談疑似体験(講師:涌坂さん、進行:櫻井) 14時30分から
    ゲストから・パソコンを使う意義、困っていることなどを直接聞く
    相談を擬似的に体験する。

    (0)想定した状況:
       大学入学で、パソコンを操作をする機会が増えてきた。
       長い時間使うので姿勢の影響がでてきた。
       緊張したり、疲れたりすると震えてしまうことがある。
       両方の手を使うのは難しい。
       メールなどの利用するなど、生活用具として必要。
       体の調子を考えて、どのようにパソコンに接するかがこれから大切になる。
       がんばり過ぎないようにする必要がある。

    (1)想定した問題点1:
            車椅子のままパソコンを利用すると机にあしがぶつかってしまう。

       車椅子にテーブルをつけるのはどうか?
       ステップを上げて、足を下ろすのはどうか?
       デスクトップか?Yes
           長時間見ていると、近づいてしまう。

       学校のパソコンの場合は、基本的に設定は変えていない。
           疲れる前にやっておいたほうがよい。
       椅子の高さをかえられなくても、足元に箱をおくこともできる。
       動くときの姿勢と、座るときの姿勢は、同じではない。

       ひじ置きを机に取り付けておく。
       お尻から背中までにクッションをいれてやる。

    (2)想定した問題点2:
           パソコンがほしい

       なにやりたいか?
           インターネットなどで、他の人とコミュニケーションしたい。
       予算は?
           20万円ぐらいで
       上肢障害があれば、生活用具で補助がありますが?
       公的な助成を使ったほうがよい。
       福祉課にいっても、しらないことがある
           その場合は上の人を呼んでもらう
       情報交換を頻繁にやるのであれば、通信環境も含めて20万円?
           そう?
       大学にいけば、自由に使えるパソコンがある?
           ある。
       うちのかたは、どのようにいっているか?
           理解がある
       共用ですか?
           そう
       具合が悪い箇所は、いかがですか?聴覚、視力など。
            両方の手を同時につかうことがうまくいかない
            使わないほうの手は、机の上においたほうがいい
       パソコンをおくスペースはあるか?
            ある
       マウスも右手、キーボードも右手
            順次キーボードをつかっていますか?
       同時に押すことはできるので、使っていない
            授業ではおそわった
       左手をつかうことで、疲労がでやすいか?
            あまり使ったことがない
       このほうがやりやすく、疲れないやりかたと、本人のやり方を尊重するのか?
            一応教える
            教えてやるかやらないかは、本人の決断

[5.]ボランティア活動をすすめるために(懇談)  16時10分ごろまで
       本人とコミュニケーションをとることが必要。
       他の人と考える。 メーリングリストとか。

       県の支援事業について
       議会だよりは、ホームページで公開されている


       今後の予定についての質問
           第1日曜日に例会、勉強会をしているので、参加してみては?
           サポートの実際をみたい
               だれかにサポートしてもらってからはじめる
               地元でやるほうがいい
               身近のほうがよい

           ちなみに10月はバーベキューです。

       坂戸パソボラについて
           人と人とのつながり。ただの地区のあつまり。
           パソコンを材料(さかな)にしているだけにちかい。


[6.]おわりに  16時10分
       閉会あいさつ・事務連絡
       閉会

【決定事項】
/
【課題】
/
【感想など】
 [自己紹介、今日の抱負]
     ・前回たまたま参加した。
       以前、デイサービスにいっていたが、
       障害者のかたがパソコンをうまく使っているのをよく見ていた。

     ・視覚障害の子と勉強しています。
       きょうは、サポートのことを勉強したい。

     ・川越で受講しました。
       できマウス。の説明を受けました。
       もっとやりたいです。

     ・前回より、深いところを勉強できると聞いていたので、
       楽しみにしてます。

     ・そこそこパソコンを使えますが、まだまだ疑問が多いです。

     ・大学1年です。
       櫻井先生に教育を受けてきました。
       レポート書くなど、必要なものです。
       サポートのしかたなど、いろいろ勉強したいと思います。

     ・ひばりが丘の養護学校につとめています。
       話を聞くだけではなく、ディスカッションしたいと思います。

[最後に一言ずつ]
      ・はじめての参加だったが、障害をもっている人間として、
        みなさんの意見を聞きたかった。
        パソコンは重要なので、うまく付き合っていけるように、
        アドバイスもらえた。
        今日はいろいろと相談できることを再確認できた。

      ・人と人とのネットワークができるということがいいですね。
        人とのつながりが財産になるといいなと思います。
        誰かを通して、さらにつないでいけるといいと思います。

      ・あまり、しゃべるつもりではなかったが、しゃべってしまった。
        疑問点を明確にできた。
        デイケア鶴ヶ島では、パソコン利用していますので、
        見学できるのではないか。
        ボランティアも募集中です。

      ・前回よりも、はじめて聞いたこと多かった。
        いろいろなアイデアを家で考えてみたいな。
        市議会とかについても、いろいろ興味を持てた。

      ・楽しかった。
        輪になってやってよかった。

      ・いろいろな方とあえてよかった。

      ・参加するたびに、思いも広がる。復習している。
        坂戸パソボラには会員が多くいるのに、もったいないと思います。

      ・パソコンは少し使える程度だが使える範囲は狭い。
        いろんな人と話していきたいと思う。

      ・パソボラってなにをどうするかわからずに参加しました。
        障害者のための道具があることも初めてしった。

      ・パソコンの経験が5年あることに気づきました。
        どこにいってもパソコンは必要だということに気づいた。
        すべてがパソコンではないが、少しずつ恩恵が受けられるように
        使えたらいいと思います。

      ・他のボランティアの関係で知り合いが多いです。
        敷居が高いと思っていたが、参加した。
        助けて!から助け手 というキャッチフレーズがすばらしい。
        お茶くみからでもやりたいと思いました。
        いろんな立場の人と話せてよかった。(入会します)

      ・視覚障害のかたの、お手伝いをしていますが、
        いろんな人と話ができた。
        ある程度知っていると思っていたが、いろんな発見があった。

      ・できないことに価値がある ということで続けています。
        わからないことは、わからないという意気込みです。

      ・できないことの利点。
        サポートは、できないことをサポートするもの。
        この説明ではわからない とストップをかけるという役割。

      ・いきなり、川越で講習会をすることになった。
        当初は、壁に張り付いていて、指示がないと動けないようだった。
        教えることは、勉強すること。
        国とか、県とかの定義のパソボラとは違うが、
        いいパソボラだと思います。

[報告者感想]
        みんなで、いろいろな視点での想定の質問ができた。
        みんなであつまるといろんな意見がでることがわかった。