【区分  】: パソボラ入門勉強会
【活動日】: 2005年11月6日
【時間  】: 13時〜16時
【場所  】: コミュニティセンター ビューロー
【件名  】: 【相談者の対応&らくらくマウスの体験とスキャナの取り込み】
【報告者】: 稲川昭子
【参加者】: 秋吉  稲川  岩城  岩渕  工藤  菅原  松本  相談者(ご夫婦)  合計9名 

【内容】:
 予定を変更して次のように勉強会を進めた。

[1] パソボラへ相談に来られた方の対応を優先した。
 1. 相談者はAさんの奥様
    Aさん 39歳
    独立した矢先の去年9月に脳溢血で倒れ、右側方麻痺、失語症になる。
    歩行には支障無く、右腕はテーブルの上までは上がる。
    理解力が低くなったのと、失語症があるため言葉がなかなか出ない。
    以前はパソコンを得意としていて、コピー機の制御のプログラマーをしていた。

    であいの広場はお医者さんに紹介された。
    パソボラのブースで体験されたことによって、またパソコンをやってみようという気になったという。 

    生活リハビリとして健康センターのはばたき会や城西大のスイミングで1対1のリハビリをうけている。

 2. サポートの依頼の内容 
    ・パソコンの設定と操作の習得。
    ・自分で電源を入れて、起ち上げて、インターネットを見られるようにしてやりたい。
    ・ノートパソコンを持参した。

 3. 依頼者のパソコンに関して
    ・使用機器メーカー 東芝ノート 2.5GB
    ・使用OS Windows98SE
    ・付属品有無 LANカード
    ・使っているソフト インターネット、Eメール
    ・使いたいソフト インターネット、Eメール

 4. 依頼者のパソコン操作に関して
    ・あなたがお持ちの障害についてお聞かせください。
        肢体不自由、失語症(1年前から)
    ・パソコンを使ったことがありますか。
        以前継続して使ったことがある
    ・どのくらい使ったことがありますか。
        3年以上
    ・パソコンやワープロでしたことがあるのはどれですか。
        メール、ワープロ、年賀状、ゲーム
    ・パソコンでしてみたいのはどれですか。
        メール、ワープロ、インターネット、年賀状、デジカメ、ゲーム 
    ・入力方法は
        ローマ字入力
    ・今パソコンで難しいと思っていることはありますか。
        キーボードでの入力、マウスの操作、
        パソコンに表示されている情報を知ること
    ・パソコンの様々な入力補助装置をご存知でしょうか。 
        少し知っている

 5. 次に理解度についてお聞きした。
    短い文章は理解できる。テレビや新聞など目で見て少し理解は出来る。
    テレビのアナウンサーの言うことは聞くことは出来る。
    ヒントがあれば、問いかけに対しては言葉がでる。
    第三者に対しての表現は難しい。

 6. パソボラの対応は
    ・状況からみて普段の生活に於いて、コミニュケーションができる場があったほうが
      よいのではということで、埼玉障害者センターデイケア鶴ヶ島もあることを紹介した。
    
    ・持参したパソコンにユーザー補助の設定で固定キーの設定を説明して行った。

    ・入力支援ソフトのPeteの紹介をした。
        左利き用にマウスの設定はできるが、今まで使っていたマウスの感覚からみて、
        左利き用にしないほうが難しくなさそうだった。

    ・持参したパソコンのキーボードに動かないキーがあるので、
      修理をしたほうが良いかの相談。

    ・障害の状況からみて、まず坂戸市に日常生活用具としてパソコンの申請を
      してみてはどうかのアドバイスをする。

    ・もし、新しく購入する時に判断に迷った場合は購入の相談も受けますので、
      連絡してくださいを伝えた。

    ・とりあえず明日は埼玉県でただ一つの障害者がパソコンを利用できる
      障害者センターデイケア鶴ヶ島の見学を勧めた。

[2] 午前のスペシャルでやれなかったらくらくマウスの体験。
    らくらくマウスの方はボタン式の体験だけでしたが、勉強会参加者からの感想は
    ・1クリックでWクリックができる、カーソルを縦横斜めに動かせる、
      速度の調節、スクロール、ドラッグ等々あれだけのボタンでできることにビックリ。
      途中でカーソルが消えてしまい、Ctrlキーで表示する方法を設定したところ、
      画面の外に行ってしまった表示が出ました。
      回復の方法が解らずそのまんまです。

      マウスが不自由無く使えることへの感謝と、もし自分がそのような立場に
      なった時でもパソコンが使えるのだという安心を得ました。

    ・操作の途中で、閉じられない表示が出ていたパソコンもあった。

[3] ビューローの高速スキャナの取り込み方。 
    ・拡大写本の会で教科書の制作に活用したいので、スキャンされた文章の
      認識した結果を、自動でファイルに保存できるようにする手順をもう一度岩渕さんに教わった。

【決定事項】:

【課題】:

【感想】:
相談に来られたかたに、デイケア鶴ヶ島の紹介をしたり(岩渕さん)、
健康センターのグループの話など(工藤さん)なども、参考になることでした。

相談者への対応などの様子やお話しを側で聞くことが出来たことで、
パソコンを前にした直接的なサポートだけがパソボラのサポートではなく、
ボランティアグループの情報が豊富な坂戸パソボラならではのサポートが
出来ることも素晴らしいことでは、と思いました。

らくらくマウスは初めて実際に動かしましたがなかなか難しかったです。
最初はボタンに機能の表示のしていないマウスを使ったのでどこがどこやら
さっぱり解らなかった。 
        (町田)
        http://www.kktstep.org/rm_04.htmlをご覧ください。
        ボタンの色も機能の意味を表しています。
        自動加速の時は、橙ランプは点滅ではなく点灯となります。

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20051109