【区分  】: サポート
【活動日】: 2005年9月19日
【時間  】: 午後2時30分〜午後4時
【場所  】: 依頼者宅
【件名  】: ALS患者さんの現在のパソコンから新しいパソコンへ環境の移行について
【報告者】: 稲川
【参加者】: 町田  庄司  稲川 

【内容】:
[1] 第1日目のサポート予定
 1. やりたいこと・それに対する不便な点・体調を伺う。
 2. 定期的訪問を希望されるかを伺う。
 3. 現状のパソコンを見せてもらう。
 4. 市から寄贈されたパソコンを見せてもらう。
 5. 回線とプロバイダー契約がどうなっているかを伺う。
 6. スイッチの適合性を試してみる。


[2] まず今日の予定をお伝えし、体調のことなどから伺う。

 1. やりたいこと・それに対する不便な点・体調を伺う。
    ○二次障害を防ぐために、サポートする側が行きすぎないようにするためにも現在の体調をうかがった。

    (1) 首を支えているのがきつくなってきている。
    (2) 頷くのが疲れる。首が下に傾いたら上に上がらない心配がある。
    (3) 首が最近重いので、一日に何時間か鼻マスクを使う。
    (4) 座位では、頭まで持ってくれるようなものが楽。
    (5) 横になった方が楽だが、ベットでずっとは寝たくない。
    (6) 気持ちは正常位に生活したい。
    (7) 視力は普通の人の老眼が始まっているのと同じ、老眼のメガネなら2.0の度数がよい。
    (8) 左手は力が全然入らない。右手は、中指だけが曲がった状態で下に向けた力は入る。
        テレビのリモコンのスイッチは下に押して入れられた。
    (9) 顔の動きは普通、おでこのしわの動きも普通。
    (10)足の指は動く。(普通の人の力の入った動きではない)

 2. パソコンでやりたい事などをうかがう。

    (1) 手紙を書きたい。
    (2) 手紙を印刷して送りたいので、印刷機も使いたい。
    (3) 声を使えなくなった場合のときのことを思うと、いろいろなことを書き残しておきたい。
    (4) メールもできたらやりたい。
    (5) ブログもいいかもしれない。
    (6) 入力支援ソフトなどは、手応えのある使い方の出来るものなら使いたい。
    (7) 呼吸器を付けて胸に穴が開いていてもぽてとの会議には出たい。

 3. 定期的な訪問を希望されるか伺う。

    (1) 病状がすすむ状況に応じたアドバイスを求めたいので、定期的な訪問を望みます。
    (2) 将来的な言いにくい予想した話をしても良いですか、の、こちらからの問には、
        全部を受け入れていきたい。

 4. 現状のパソコンを見せてもらう。

    (1) 東芝ダイナミック  windows98 家族共同で使用
        ノート型番 PAS206N8  LANインターフェース・USB1・CD・FD・PCカードスロット
    (2) ターミナルアダプター  ATERMIWX70 ダイアルアップ
    (3) プロバイダー  ODN  メール・インターネット経験済み
    (4) 他にプリンター  CANON  BJF300U  SB対応

 5.市から寄贈されたパソコンを見せてもらう。

    (1) 東芝ダイナブック windowsXP SP1  ノート型番 PAEX522CDE 
        USB  4ヶ口・PCカードスロット・DVD・FD・LAN  モデム1ヶ
    (2) C:38G  残  30G  office  Word2002 

 6. 回線とプロバイダー契約がどうなっているかを伺う。

    (1) 電話回線は普通
    (2) プロバイダーの契約の内容や新しいパソコンの付属品の箱など探しておいてもらうようお願いする。

 7. スイッチの適合性を試してみる。

    (1) 90分の約束の時間になったので、次回に持ち越す。

【決定事項】:
 1. 次回は9月26日(月)午後2時30分から4時迄90分の予定

    (1) 不髄意運動の関連や、スイッチに触れるタイミングが難しい人の場合もあるので、
        いろいろお試ししてみる。
    (2) 入力ソフトのオペレートナビの体験版で試してみる。
    (3) O.Nさんはそのソフトを使い始める時期など、本人では分からない事もあるので、
        相談しながらやって行きたいとのこと。
    (4) 当面は今日の3人体制のサポートになると思う。

【課題】:
 サポートコーディネーターの酒井さんから : 
    環境移設のお手伝いもするのなら、今後も考えて新しい環境の設定の主要点を文書化して、
    O.Nさん自身に保管していただくことが、できればベストだと思います。

【感想】:
 ご自分の状況ををきちんと受け止め、受け答えも理路整然としていて、
なお前向きな姿勢に教わることの多い日でした。
先日のぽてとの会議にも出席して議長を務め、意見交換にも以前と変わらないOさんをみていました。
身近な人だけに出来るだけ応援していきたいと思っています。

町田さん、補足をよろしくお願いいたします。

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20050920