【区分 】: サポート
【活動日】: 2005年10月27日
【時間 】: 午後3時〜4時
【場所 】: コミセン2階集会室
【件名 】: 弱視学級担当教師と弱視児童へのパソコン相談
【報告者】: 稲川
【参加者】: 宮前小学校担当教師、小学4年男子の弱視児童、祖母
岩渕、岡野、須田、岩城、菅原、工藤、秋吉、稲川 全11名
【内容】:
[1] 学校のパソコンの様子
Windows98 デスクトップ
学校の授業とクラブで使うパソコンの台数 20台
弱視学級用 1台(本人専用に使える)
パソコンを使う上で教育委員会からは弱視児童に対しての指導は全くない。
パソコンの経験については
教師 : ワード、エクセル、メールなどの一般的なところまで。
児童 : 一太郎スマイルで、マウスを使って操作。
早くキーボードに触りたい。家庭にもパソコンはある。
[2] 学校で今どのように使っているか。
週1回のクラブでは、一太郎スマイルのソフトを使って、画面の拡大や、
フォントの設定をしてカレンダーなど作っている。
児童は立ったままで、パソコンのディスプレーに顔を付けるような状態で画面を見て、
マウス操作をしている。
授業は個人単位で、児童には弱視担任の教師がついている。
[3] 画面の設定について
弱視学級用のパソコンでは設定は出来ていると言っていた。
パソボラからのアドバイスとして、
1. コントロールパネル→マウス→マウスポインタのデザインで「拡大ポインタ」にして
ポインタオプションでは「軌跡を表示する」にチェックを入れておくと弱視の人には使いやすい。
2. 「Crtlを押すとポインタの位置表示」にチェックを入れておくと
画面が変わった時にポインタを見失わないので便利。
3. 「IEでインターネットを閲覧するときに、最適な文字の大きさで
表示する方法」を実際にやって見せ、見やすくなったことを教師に見てもらう。
その設定の仕方のプリントを差し上げた。
(去年の視覚講座で近藤さんが作成した資料・IE編とOpere編)
[4] 入力の方法は
かな入力をしている。
[5] パソコンで見える文字の大きさは
拡大教科書では、24ptの丸ゴシックでも見える(教科書との距離は5p位)
教師と懇談中にパソコンで72ptを使用し、名前の入力をしてみた。
須田さんとのコンビが絶妙で、楽しそうな時間だった。
パソコンとの距離は、教科書の時と変わらなかった。
[6] 音声使用については
今視力は固定しているので、いまは見える状態でやっていければと思うので、音声は考えていない。(教師談)
現在の姿勢から見ても、身体にも目にも影響が出てくると思いますよ。考えておいたほうがよいのでは。(岩渕談)
[7] パソボラへ期待する部分は?
教師 :
キーボードの練習など、どのようにやっていったらよいか。
岩渕 :
学校のパソコンと家庭のパソコンの環境を同じ様にする必要がある。
・文字を見ないで入力を練習する方法を。
・校歌とか、知っている歌の歌詞を入力させるのもよい。
・教師と簡単な交換日記なども有効。
メールのやりとりも、入力の練習にもなり自然に指が覚えて行くので、いい方法かもしれません。
[8] 今後について
教師 :
まず、今日教わった事をいろいろとやってみてます。
たくさんのことを教わりまして、大変ありがとうございました。
パソボラ :
その後の相談などは、infoメールに、あるいは他の方法でも連絡頂ければと思います。
フリーソフトの画面拡大ソフト「魔法のメガネ」を紹介しておみやげにする。
もうひとつ、何かあったような気がしましたが、岩渕さんよろしく。
【決定事項】:
/
【課題】:
/
【感想】:
・拡大写本の会で制作している拡大教科書も使っていたので、顔なじみの
算数が大好きで、おばあちゃんといつも一緒の明るく元気なお子さんでした。
・参加した会員も設定方法など勉強できた。
・補足の報告がありましたらみなさまよろしくお願いします。
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20051028