【区分 】: 視覚講座 【活動日】: 2009年07月18日 【時間 】: 10時から16時 【場所 】: デイケア鶴ヶ島「すまいるはうす」 【件名 】: 視覚障害者のためのパソコン体験講座 1日目 【報告者】: 福田 【参加者】: 19名 受講生 : 11名 講師・サポータ : 8名(岩渕、石田、宇佐美、山道、松田、林、福田き、猪瀬) 【内容】: 1. 坂戸パソコンボランティア代表(岩渕氏)より、講習会の成り立ちの歴史及び趣旨の説明があった。 (1) 講座の進め方 マウスはつかわない。 午前中はパソコンの操作体験、午後は文字の入力をする。 19日は午前中はメール体験、午後はホームページなどの見方を体験する。 (2) 今日はパソコンを体験する事によって、楽しんで興味を持ってもらえれば良い。 出来た、出来ない。難しい。などは今日は考えないでほしい。 2. 参加者各自の自己紹介及び参加目的、近況報告。 3. 宇佐美講師からパソコンの基礎について (1) 視覚障害者のパソコンの必要性 情報にアクセスできる : 情報を得る事、発信する事ができる。 株の取引、買い物等ができる。 (2) パソコンには基本ソフト(OS)が必要で、基本ソフトには「Windows、マッキントッシュ等」があり、 講座ではWindwsXPを使用している。 (3) 点字入力(6点入力)の簡単な説明 (4) 視覚障害者向け用のスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)の説明があった。 (5) パソコンのデスクトップ型とノート型の違いについての説明 デスクトップ : 本体、ディスプレイ、キーボード、マウス などで構成されている。 ノート : 本体とディスプレイが一体となってコンパクトに構成されている。 (6) 記憶用メディアについて種類を上げ各説明があった。 ハードディスク:データーをハードディスク(磁性体)に保存する。 CD/DVDドライブによるCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)の使用 USBメモリーは本体のUSBポートに差込み、データの保存や読み出しが出来、データーの交換にも便利。 FDは最近は使われていない。(保存できる容量が少ない。FDドライブの無いパソコンが主流になっている。) 4. 操作を体験する。 (1) 電源を入れるとWindowsが立ち上がり、その後、アプリケーションソフトを立ち上げて作業を始める。 (2) 実際にノートパソコンを使って、電源を入れてみる。(音声ソフト)PCトーカーのメッセージが流れる。 (3) マウスを使わないでキーボードでショートカットキーを使って作業をする。 (4) スタートメニュー(Windowsキー)を押してみる。 (5) 上下向き矢印キーで、マイエディットを探し、文字を打ってみる。 (6) Alt+Ctrl+Jを押すと(起動中のアプリケーションの内容)を言ってくれる。 (7) 弱視のかた : 画面の設定を替える事が出来る。(背景色、文字(大小)、マウスポインター等) (8) キーのホームポジションの位置を解説する。(F・Jの位置他) (9) Altキーを押しメニューバーの「ファイル」に進み、上下矢印キー(カーソル)でメニューを選択する。 (10)キーボードガイドで各キーの説明をした。 スタートメニュー(Windowsキー) → プログラム → マイアプリケーション → アクセサリー → キーボードガイド (11) Windowsキーを3回押すとキーボードガイドが閉じる。 (12) 終了オプションでEnterキーを押す。「電源を切る」・「スタンバイ」・「再起動」から「電源を切る」を選びEnter) 終了合図の音が鳴ってからしばらくして蓋を閉める。 5. 山道講師による「キーボードガイド」を使った文字入力の説明 (1) 「キーボードガイド」を開く 「Esc・Windows・Enter・Space・矢印・F・J」キーを覚える。 (2) 左右の指の位置(ホームポジション) 練習課題 各キーの位置を覚えさせる。 (3) Jキーに指を付けたままEnterキーを押す(ホームポジションから離さない)スペースキーは親指 (4) テキスト形式で入力できるアプリケーションには、メモ帳・Wordパッド・メールソフトなどがある。 視覚障害者には、マイクロソフトのWordに対して、高知システムの「MyWord5」が適している。 (5) Myエディットを開く→文字入力「あえいおう」から「わをん」までの練習をする。 入力した文字を消すには BackSpaceキー及びDeleteキーを使う。 (Escキーを押すと、「Enter]キーを押していない(変換確定していない)状態だと全部消える。) (6) Alt+半角/全角キーを同時に押すと、日本語変換のオン・オフを切り替えられる。 変換停止にしてShiftを押しながらキーを押すと大文字に出来る。 (7) Ctrl+Aで全部選択しDeleteで全部消す(白紙状態となる。) (8) 文字の変換について Spaceキーの使い方 「漢字・長音・促音・濁音・拗音」の変換をして見る。 (9) F9でカーソルの位置を教えてくれる。 カーソルの位置が3行目の左から11番目だと「3の11」と読み上げる。 (10) Deleteと BackSpaceキーの違い。 (11) Ctrl+←キーを押すと文の先頭に行く。 (12) 全文読み : Ctrlを2回押し、音がしたらF10を押す。Alt+F10。 【決定事項】: / 【課題】: / 【感想】: 和やかな雰囲気の中、皆さん熱心に講師の言葉に耳を傾け、一つでも覚えようとする気迫が感じられた。 進行も良く、身も頭も疲れきったようだ。 コミニケーションも良く取れたのか、最後の別れの時の「ありがとう」で疲れも癒された。