【区分 】: 肢体講座
【活動日】: 2009年09月27日
【時間 】: 10時から16時
【場所 】: ボランティアビューロー
【件名 】: 肢体障害者のためのパソボラ養成講座
【報告者】: 岩渕
【参加者】: 4名
岩渕、桜井、広沢、福田(公)
【内容】:
1.イントロダクション(参加者の自己紹介)
桜井
・尾瀬の帰りに財布を落とし、ありったけの小銭でガソリンを入れました。
・今日は、基本的なこととか姿勢のこととか、障害の重い人には、パソコンのことだけではないニーズがある。
そのあたりをどう考えるのかをやりたい。
・持ってきたスイッチなども紹介したい。
広沢
・浦和での用事がなくなったので、参加しました。バーベキューも楽しみです。
・であいの広場は重なっているので参加できません。
福田
・ルーターのセキュリティで悩んでいます。メーカーに問い合わせてみます。
岩渕
・ライブ音声ガイド付き映画の上映会「声なびシネマわかば」の立ち上げ会に行って以来、ハメられたというかハマッています。
そのうち、木野さんからご案内があるでしょうから、皆さんもよろしく。
以下、今回の講座の中で伝わってきたこと+感想など。
2.障害について
(1)障害による生活上の困難さを改善する
(2)ニーズをつかむ
(3)アシスティブ・テクノロジー
・法律や行政で障害を定義することは、それに対応する施策や対策、サービスの提供範囲を定めることを意味する。
障害の定義は、医療、福祉、労働、教育など各分野によって変わってくる。
・2001年、世界保健機構(WHO)「国際障害分類」に変えて「人間の生活機能と障害の分類」を採択。
これまでの「国際障害分類」がマイナス面を分類するという考え方が中心であったのに対し、
「人間の生活機能と障害の分類」はも生活機能というプラス面からみるように視点を転換し、
さらに環境因子などの観点を加えたことが特徴。
・国際レベルでの障害者の表し方は「傷害をもつ人」(person with disability)障害は、それを持つ人の属性のひとつ。
・運動することを身体が学習した後の障害(の影響)なら「代替」装置を用意することが比較的容易だが、
運動することを身体が未だ学習していない段階での障害の場合は「代替」装置だけでは解決できない色々な難しさがある
・緊張のある人には、「がんばれ!」ではなく「リラックス」(これって、障害のある人に限らず言えますね)
・進行性の障害では、今できていることがしばらくするとできなくなっていることがある。
これから先のことも考えながらの(障害の進行に伴う)「連続した」サポートが必要。
何かができなくなるではなく「人生に希望」を与えるような支援。パソコンのことより大事かも。
・コミュニケーションをどう豊かにしていくかのためにテクノロジーがある。
・キーボードやマウスの操作は、思った以上に肩や首の筋肉が凝る。画面を見続けるので眼も疲れやすい。
・「二次障害」とは、障害そのものではないが、障害があることで派生する身体的故障。本人は気づきにくいので、
周りの人が気を配りたい。
・椅子で姿勢を保っている。椅子が腰を支えているか、足がブラブラしていないか、注意が必要(障害の有無に関わらず、これ重要)
・ちょっとした工夫で、ずいぶん改善できる。
・「パソコンが使いたい」「パソコンを教えてほしい」という依頼のベースには「パソコンで何かがしたい」があるはず。
障害のある人の「本当のねがい」は何なのか、取りあえず、何がしたいのか」、話をよく聞き「ねがい」をつかみましょう。
・外界に働きかける力を引き出す。商品だと高いけれど、簡単な手作りでもできることがある。
・メーカー品は高いが、サポートも含めたアフターサービスを期待できる。
・メーカー品は製品なので、自治体からの購入における補助を期待できる
・ホームページに載っている以外の色々な形の「らくらくマウス」を紹介。使いたい人がいたらどうぞ。
・「ごろ寝マウス」は、坂戸パソボラの備品のひとつにあっても良いのでは。
http://www.sigma-apo.co.jp/gorone/about/
・県内にひとつしかない「障害者交流センター」だけではなく、広域の支援センターが機器やソフトを試せる場になると良い。
・ユーザー補助のマウス機能は、テンキーをマウスにできるので、マウスが持ちにくい人も押すことで操作できる。
・マウスとキーボードを持ち替えるのが困難な人は、ソフトキーボード(画面上のキーボード)を用いてマウスで入力すると良い。
・こんなものがあるの情報の共有と、使っでどうだったの情報のフィードバックが大事。
・使うなら楽して使おうよ。キーボードショートカットは便利だよ。
3.支援をすすめるために
(1)改善方法と自助具の検討の進め方
・目的動作の方法の変更
代償動作の活用→市販の一般用具・便利用品→一般の自助具→市販品の改良により適用→障害に合わせた自助具の作成。
(2)ちょっとした工夫でより楽にできるように
・モニタの角度や位置を調整してますか
・肘掛けもあると楽
・緊張で力が入ってしまう人には、キーボードが滑らないようにする。
(3)「コンピュータの簡単操作センター」アクセシビリティ機能を使う
(4).二次障害を防ぐ
(5).支援機器と支援ソフト
【決定事項】:(講座参加者からの購入提案)
・「ごろ寝マウス」は、名前はマウスですが、実際はトラックボールです。
筋力が弱ってきた人に使いやすい製品なので、購入すれば紹介できます。
【課題】:
・参加者が少なかった。内容が良かったのに残念。
【感想】:
・系統だった話を聞く機会がなかなか無いので、とても参考になりました。でも、参加人数が少なかったのはもったいなかった。
・今日は、桜井さんのお話を聞いて、だいぶ色々と勉強になった。色々な福祉機器があることだけでも知らせていくのが大事。
でも、どういう方法で知らせていくか。そのあたりを最初に取り組んでいくのはどうだろうか。
そういった情報を発信していくと良いのではないか。
障害者は全部同じというわけにはいかないが、障害にあったものを探していければと思う。
・正解は同じではない。今は使えているが、もっと楽がものがあるかもしれない。
・この人数は内容に比べるともったいない。時期も含めて検討してはどうか。来年もまたやりましょう。
今回は宣伝不足ではありました。
・勉強になりました。坂戸パソボラとして「トラックボール」や「ごろ寝マウス」を購入してはどうでしょうか。
製品の紹介もそうですが、使ってどうだったかの感想を共有できると良いですね。
色々ある中から選べるのが大事だと思います。
・シーフードヌードル25周年記念製品「サマーシーフードヌードル スパイシー&サワースープ」、
ちょっと変わった味わいで、けっこう美味しかった (笑)
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