坂戸パソボラ見聞録

「みんなのねがい」2000年1月号より
みんなのねがいWeb

あなたの街にもパソボラを!

嬉しいメール

先日、「坂戸パソボラ」に、Aさんから嬉しいメールが届きました。

はじめまして。小生、鶴ヶ島市に在住する『ぱそおじ』です。
貴グループの活動を、市民ホールのパンフにて知りました。
…てな事でまず入会いたしたくメールいたします。

埼玉県坂戸市にパソボラが誕生してもうすぐ1年。 最初の頃はサポートの依頼も少ないし依頼があっても動く人が限られているしで“先がみえない”と 離れる人もいました。

その後、市内のボランティアグループからの紹介や広報に載ることで、 このところ参加者続々状態だったんです。そんな中でのメールでした。

最初は誰でも初心者!

パソボラ参加の問い合わせの中では、「私は初心者だから…」というためらいも見受けられます。

でも、最初は誰でも初心者!「そのとき分からなくても、持ち帰って相談し分かったところでまた行けばいい。 何度もつながりを持って継続してやっていく中でお互いに育っていけばいいんじゃないの」と誘っています。

ここ一カ月を振り返っても、入ったばかりのTさんとHさんが同じ地域のKさんの依頼に応えてくれました。 Iさんからの依頼には、入会直後のSさんが「Iさんなら歩いて1分だから」と応えてくれました。

このように、ご近所ということで担当者が名乗り出るようになったのは、 少しずつ「坂戸パソボラ」が地域社会の中に広がりつつある証拠…と感じていたところにAさんからのメール。

Aさんは、近所同士が判明した視覚障害者のTさんを伴ってパソボラ例会に参加してくれることになりました。 これまで例会のたびに会場までの足の確保に苦労してきましたので…これもまた、地域的な広がりの現われですね。

また、パソコンでは初心者でも運転ならベテランということで、 パソボラでの足を担っているメンバーも大勢います。

できることをする、パソコンのことでなくても。それもまたパソボラなのです。

つながって 広がって

9月からは「視覚障害者のためのパソコン教室」の応援も開始。

市内のボランティアグループにも呼びかけたところ、点訳、朗読、拡大写本、 障害者との交流グループからの参加がありました。

そんな中でスキャナーで読み込ませた本のデータの校正をサポートする 「パソコン校正プロジェクト」が始まるなど、 ボランティアグルーブの枠をこえた新たな交流も始まっています。

東松山のKさん宅に出向いたときには、 同じソフトを使っている視覚障害者のSさんが電話の向こうからたっぷりアドバイスしてくれました。

パソコンボランティアで素敵だなって思うのは、現地に出向かなくても参加できることです。 分かる人が電話やメールでアドバイスする“在宅ボランティア”が可能なんです。

そのアドバイスに基づいて、現地に行っている人がサポートすればいい。 まだ自分では分からなくても、サポーターのサポーターに助けてもらえばいい。 つながりのネットワークの中でボランティアできるという素晴らしさがあると思います。

「助けて!」から助け手へ

「今はパソコンのサポートを受けているけれど、使えるようになったら今度は助ける側に回りたい」 と言って入会したSさんやYさんのように、最初は「助けて!」なんです。

「助けて!」だった人がパソコンを使う中で助ける側に回ったり、 “助けてコール”を中継したりできるんです。

だから、サポートに参加したい人、サポートを受けたい人、どちらの方も歓迎です。

パソコンの知識ならパソコンボランティアをする中で増えていきます。 大切なのは知識以上に気持ちです。ご一緒に、あなたもパソボラしませんか!

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